当社が出資する株式会社日本海水TTS苅田パワーにおいて建設を行ってまいりました、「苅田バイオマス発電所」（福岡県京都郡苅田町・発電出力50MW）が2023年8月1日に営業運転を開始し、2023年11月1日付けで竣工式を執り行いました。

本事業は、株式会社日本海水と株式会社タクマをパートナー事業者とし、再生可能エネルギー開発のさらなる発展を実現させるものです。発電出力50ＭＷ規模のバイオマス発電ボイラーを設置しており、発電した電力はFIT制度（再生可能エネルギーの固定価格買取制度）を活用し、電力事業者へ売電される予定です。

本発電所では、燃料の多様性に対応できるよう、トラベリングストーカ方式を採用しており、主にPKS（Palm Kernel Shell、パームヤシ殻）や国内材（建築廃材や樹皮等）が燃料として使用されます。燃料供給については、供給元の民間企業との長期安定供給契約が締結されております。

発電所の所在地である苅田町は、当社の地元、福岡県の中でも本事業に最適なロケーションであり、今後の港湾整備が計画されている苅田港のすぐ近隣であることから、燃料調達・物流の面で大きなメリットが期待されます。再生可能エネルギーの利用によるCO2削減等の環境改善となるとともに、間伐材等の放置木の活用による自然保護および林業振興、苅田町における雇用創出等に貢献することとなります。

当社はこれまで、九州を中心に太陽光発電所を中心とした再生可能エネルギー開発事業に積極的に取り組んでまいりました。今後も再生可能エネルギー事業を推進することで、持続可能な脱炭素社会の実現に寄与できるよう尽力してまいります。